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カセットデッキ修理の実例

注意:この通りに行って失敗されて何らかの損害を受けても私は一切関知しません!

中古で買ったり、長年放置していたデッキ・・・・スムーズに動けば良いのですが動かない時もあります

よね。カセットデッキは他のオーディオ機器に比べて可動部分が多いため、どうしても不具合が出や

すい面があります。しかし修理に出すととんでもない額になってしまいますよね。できれば自分で直し

たいものです。たとえば、カセットデッキ不調の一番の原因である「ゴムベルトの伸び・劣化」の場合

修理に出すと8000円前後はかかりますが自分で直せば500円〜1000円くらいのものです。そう考

えれば非常に割安です。しかし、腕に覚えのない場合は他のいわゆる「不要」なカセットデッキを練習

台にしてから自分の目的のデッキに手をつけてください。最悪の場合、せっかくのデッキを壊してしま

うかもしれないからです。まず、直せる自信とコツがつかめるようになってから本番にとりかかりましょう。

 

☆☆☆部品の入手について☆☆☆

HPを開いているとたくさんの方から「どこでどうやって部品を手に入れるの?」と聞かれる事が多々あ

ります。一般的な方法としてはまず、

 

1,カセットデッキ本体の型番を調べる(例:「アイワ XK−S9000」

2,交換の必要なパーツを書き出す(再生・録音ヘッド、消去ヘッド、ピンチローラー、ベルト等)

面倒な場合は「消耗品一式」としても良いかもしれません。

3,最寄りのメーカーのサービスセンターもしくは電器店などに行き、パーツを注文してもらう

 

という形になります。大手店ではコジマ電器等でOKです。

ただし、部品の値段は入荷するまで判りません。また、キャンセルも絶対できませんのでそのあたりを

良く心得てくださいね!!(お店に迷惑かけないように!)

 

なお、各社の部品供給状況については以下のような感じとなっています。(’02年3月現在)

メーカー名 供給状況 条件等
ソニー 製造から6年以内の製品であればパーツ注文可
アイワ 部品の在庫がある限り供給可
赤井電機 × 残念ながら会社自体が無くなってしまいました...
日立Lo−D × どの部品を頼んでも出ません。
ナカミチ 供給OK。すでにパーツが無い場合でも代替品等を教えてくれます。今後ちょっとヤバいかも!?
Technics(松下) 不明
TRiO(KENWOOD) 不明

なお、ヤマハなどは取り扱っていないお店もありますので良く確認してみてください。(日本楽器(ヤマハ

楽器)の店に行けば確実でしょう。)間違ってもバイク屋さんに行かないように(笑)

 

☆☆☆ゴムベルトについて☆☆☆

なお、ゴムベルトについてですがすでに廃番の機種やメーカーで注文できない場合、秋葉原にある

千石電商というお店で購入できます。ただしその本体のベルトがすでに失われてしまっている(切れて処分

されていたり溶けてしまったりした場合など)には紙テープなどで計測するなどして計っておくか、まとめて買っ

てしまいましょう。どうせゴムベルトなんて大した値段ではないですので。なお、計測した場合には計測値より

も内径の少し小さいものを選んでください。(そうしないとユルユルになってしまい脱落して絡まってしまったり

スリップして正常に再生できません)

尚、自分で修理しない場合はミドリ電化というチェーン店にて定額有償修理してもらえます。(ただしベルト以外

の不良箇所があれば値段が変わってくると思われます)

 

 

☆修理☆

まず、コツとしては

・デッキのどこがどういう風に故障しているかを判断する

例えば再生不良の場合で「テープが回らない」場合。たいがいはキャプスタン側のベルトが切れています。

カセットドアを開けてキャプスタンを見てください。動いていない場合はほぼ確実にベルト切れです(注意:

昔の一部のデッキは1モーター駆動の場合があり、その場合は再生ボタンを押さないと回りません)

・内部をよく観察して、どこがどういう風に動くのか、どういう役割をしているのか、部品がどう付いて

いるのかをよく観察する(非常に重要)

とにかくこれが重要です。上のカバーを外して内部をよく観察しましょう。わからなければ1時間でも2時間

でもよーく見てください。これをしないと元に戻せなくなる可能性が大です。

あと、必要な時以外はコンセントを抜くように!

 

必要な工具

ドライバーセット(当然ですね)

ラジオペンチ(内部のパーツを抜くとき重宝します)

清掃用品(無水アルコール等)

電動ドライバ(無くても良い)

 

では行ってみましょう。

まず、今回の題材は日立Lo−D D−9です。

症状としては放置期間が長かったため再生ボ

タンを押しても再生しません。

電源を投入して確認すると右のキャプスタンは

回りますが左は回りません。右側にユニトルク

DDモーターを内蔵していますので右が回転し

ているということはベルト切れです。

さっそくカバーを外します。後ろ側2本のネジを

抜けば簡単に外せると思います(このころのL

o−Dは皆同じ)

やはりベルト切れでした。写真の赤枠内がそれ

ですが見事にゴムベルトが劣化により溶けてい

ます。さわると指にねちょっという感触で付きま

す(--;なんだかH.Rギーガーの世界ですね・・・

とてもゴムベルトだったとは思えない状態です。

故障個所が判明したらフロントパネルを外し、

カセットメカを摘出します。電動ドライバーがあ

ると楽ですし、ネジをなめにくいというメリット

もあります。

フロントパネルを外してメカを出します。この

ときもよく観察してから慎重に外してください。

えいやっとやるとどこかが「バキッ!」と逝っ

てしまう可能性大です。

これが取り出したキャプスタンとフライホイール

です。見事に溶けてくっついています(指に付

いていますが、これがなかなか落ちない・・・(;_;)

これをこそぎ落とすときにはなるべく柔らかい

板を使ってください。フライホイールは写真で

もわかるようにドリル状のもので凹みを作り、

バランス取りをしています。よってフライホイ

ールを削ってしまうとワウ・フラッター(音のふ

らつき)の原因になってしまいます。

これで清掃が終わったら新しいベルトを組み付け、逆の手順で組み立てます。

最後まで組み終わったらカバーをしめる前にケアレスミスがないかもう一度よく確かめてください。私はエアダンパーを

組み付けるのを忘れていました(爆)(これがないとカセットドアが「がちゃんっ!」という感じで勢いよく開いてしまいます)

あと、ショートしている箇所が無いように組み立てながらよく確認してください。ネジの落とし忘れ厳禁!せっかく修理し

たのにいきなり光って煙出たらなんにもなりませんからね。

完璧だったら蓋を閉め、電源を入れてみましょう。OKそうならカセットテープ(できるかぎりいらないもの)を入れて

動作させてみましょう。無事再生できたら修理は完了です!ご苦労様でした!

 

 

 

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